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支那の夜 蘇州夜曲 前篇のpotatoheadのレビュー・感想・評価

支那の夜 蘇州夜曲 前篇(1940年製作の映画)
2.0
長谷に従属する桂蘭の姿勢とかはあからさまに日中の関係性を反映するけど、それにしては市井の中国人はやたらと反抗的な視線を示すし、愛に対しての第三者の脅威みたいなのはここでは抗日団体で、欧米の脅威とかが作中に出てこないのは少し意外だった。純粋な国策映画としてよりは、いろいろツッコミどころを抱えた娯楽映画としての側面が強いと思う。両親を日本人に殺された人間が、ちょっとやそっとで復讐心を飼い慣らされる訳がなく、ましてやビンタされて気づくなんて甚だ馬鹿げた筋書き。あと最後で入水しようとしてたのに、一瞬でコミカルな音楽に切り替わって走り寄るシーンは草。それにしても昔の邦画の男たちはこれでもかと煙草を吸うなあ。
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