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マザー!のtyapiokaのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
2.9
来訪者って不快だよな、とファニーゲームの頃から思っていた。夫が快く受け入れるという点も嫌さを増す。信頼できる人物が自分と考えが違う。自分の心を込めて作った建物は無惨に壊されるが夫は寛大に赦す。ズケズケモノを言う来訪者が嫌すぎるが、それを期待して見始めたのでワクワク。招かざる来訪者のゴタゴタは面白かったが、その次の幻覚なのかよくわからないシーンで置いてかれる。こういう作風と幻覚チックなシーンは没入感を削ぐため相性がよくないと感じた。詩が書けてからは落ち着いてしまったが、妊娠に不安が募る。そう思っていたら再びの来訪者たち。どんちゃん騒ぎが楽しいかと思ったら幻覚レベルのぐちゃぐちゃさ。そのせいで赤ちゃんパクパクシーンも衝撃が薄れる。聖書モチーフもそういうのいいから、と正直なってしまった。現代版の聖書を目指したのかな、と思ったが成功とは言い難い。解説読んで「なるほどね」となるタイプの映画は好みでない。一定の面白さがあって、はじめて解釈を楽しむ余裕が生まれる。ただ、おっぱいの撮り方は少しエロいなと感じた。
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