のりお

マザー!ののりおのネタバレレビュー・内容・結末

マザー!(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

主人公である妻は家そのものであり地球、夫は神。

前半、家を訪れる男はアダム、後から来る彼の妻はイブ。神はアダムの肋骨を1本取り出し、人類初の女性イブを創った。だから男の肋骨辺りには傷がある。彼ら夫婦の子供達はカインとアベル。兄カインは弟アベルばかり神に可愛がられることに嫉妬し殺してしまう。夫婦が割ったクリスタルは、アダムとイブが食べた知恵の実である。神は彼らをエデンの園から追放してしまう。

後半、主人公の妻は妊娠をする。生まれてくる子供はイエス・キリスト。夫は本を書き上げる。すると大ベストセラーとなる。この本とは聖書のこと。家には本の大ファンだと言う人が大勢押し寄せる。ファンはキリスト教徒。彼らは部屋のものを奪い、家を壊し始める。これは母なる大地、地球の環境を破壊していることの表現。その後、彼らのなかに派閥が生まれ戦争が起こる。そんななか、妻は赤ちゃんを産む。睡魔に負け一瞬目を閉じた瞬間、赤ちゃんは教徒達に奪われてしまう。赤ちゃんはキリストのように殺され崇められる。
耐えれなくなった妻は燃料タンクに火をつけて家ごと自爆する。