歪み真珠

ハウス・ジャック・ビルトの歪み真珠のレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
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デートまでたっぷり時間があったので見た映画は、ハウスジャックビルト。

はじめに言っておきますが、わたしはこの映画を最後まで見ていません。途中で降参した。あまりにも残虐で。4th incidentをラストまで見ただけ立派だ。(ほぼ目を瞑っていたけど)
5th incident。冷凍室にいる男の人たちを見てもうこれはあかん、と。
アメリカでは修正版のみ正式上映されたよう。私がみた日本のは当然無修正版。
残虐な殺人がひとつずつ描かれていくんだけど、妙にユーモラスだった。
1 人殺せば殺人犯、100 万人殺せば英雄。「残虐な殺人の継続は喜劇」だった。

今度はDVDでみよう。映画の終わりまで残り30分ほどだったんだけど、到底耐えられなかったのは、きっと映画館でみたから。自分で止めることのできるDVDなら最後まで見れるんじゃないか。
途中で席を立ったことを後悔はしてないけど、やっぱり最後までみたい!!
エンディングの曲は「もう二度と戻ってくるなジャック」みたいな歌詞らしいし。面白そうじゃないか。

ダンテの神曲が下敷きらしいこの映画。
ジャックとヴァージが語るときに挿入される絵もひとつひとつにきちんと意味があるんだろうな~
デヴイットボウイと、ヴィヴァルディの選曲は好みだった。
バロック建築と、そのあとに流れるヴィヴァルディを聞いてあの壮麗な「バロック」というものが少しわかった。これはこの映画をみた収穫だ。

色々調べると、トリアーファンと思われる人々がたくさんの感想をあげてくれている。
レビューをみてるとなんだかみんな楽しそう。監督のファンが一定数いるみたい。
わたしですか?この映画を見ただけなのでなんとも…
でもたぶん嫌いじゃない。選曲も小道具のセンスも、どぎつい殺人がただのグロテスクだけじゃないところも。(いやグロテスクではもちろんありますよ)
もうひとつ有名なダンサー・イン・ザ・ダークでもみようかな。あれもしんどいとは聞いていますが。

こっから先はあくまで個人的な話。
この日、意識に死体の映像を貼りつけたまま好きな男と会ってラム肉をたべた。羊と虎の映像とたくさんの残虐な死を見たわたしは、羊肉をたっぷりたべた。
人生の走馬灯に出てくるタイプのハイライト的一日。6月がおわる。