Fernweh

日々と雲行きのFernwehのレビュー・感想・評価

日々と雲行き(2007年製作の映画)
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やっぱ絶対に知人とお金の貸し借りはしてはいけない。
仲良いのもいいけど、まずい時を一緒に乗り越えようとしてくれる、戦友になれる人としか、結婚しちゃならん。
底辺から一緒にいられる人がいい。

今にも取り返しのつかないところまですれ違っていきそうな2人の会話や動作が見ていて辛い。どこか典型的な男性と女性っぽい行動に出る2人なだけあって、あまり遠い話には思えない。やってみるまで、何が得意かなんてわかんないよね、と思えたシーンと、いやそんなこと急に1人でできまっかいななシーンとが同居するリアリティ。最悪のタイミングに「人を信じろ」という父親。
夫婦2人とも鬱に足突っ込んでる感じ。「終わり」の文字が頭に浮かび続ける時間。

一方で、夫のような身になった方が、新たな仕事をもらっていく流れができそうには見えた。父親に会いに行き続けたり、近隣に親切であったり(たまに安請け合いの大失敗もあったものの)。何より優しい人だった。
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