もい

バーバラと心の巨人のもいのレビュー・感想・評価

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)
5.0
現実と非現実の間を行ったり来たりできる幼いバーバラの成長物語。

あらすじも見ずにポスターの印象だけで初鑑賞したので、想定外の運びでした。
不安と恐怖に立ち向かう時の心理的なストレスを見えるように再現したかのような映画です。

非現実の部分はまるで現実に侵食するように作り込まれていて、どこからがリアルなんだ?とウッカリ戸惑ってしまうくらいに壮大な作り。
この手法は流行りなんですかね?

中盤はバーバラの危うさにハラハラします。少しずつ非現実と現実の境目が見えてきた時、バーバラの行動がただただ怖くなりました。
うっかり、この映画実はめっちゃサイコな展開が待ってるのでは…?と思ったけど違いました(笑)
終盤でバーバラの行動の背景が見えた時には、画面越しに声援を送ってました。
それくらい、泥まみれなバーバラが人間臭く魅力的で、勇気をもらえます。
何より、耳とメガネが可愛い。小道具も可愛い。それだけでも見て得です。

見る人によって感じ方が極端に分かれそうな内容ですが、共通して励みになる部分も大いにあるのでは。

思ったのは、幼い子供が描く逃走先としては、かなりリアルに表現されてるように感じました。
厨二臭い方向に走りがちなのも、今どきな感じがします。
私もそんな時代あったけど、今更恥ずかしくて言えない。
もい

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