バーバラと心の巨人の作品情報・感想・評価・動画配信

「バーバラと心の巨人」に投稿された感想・評価

なぜか邦題の意味はあまり気にせずガチファンタジーだと思い込んでいた。主人公バーバラがちょっとこじらせ過ぎてて、感情移入の妨げになった人も多いんじゃないだろうか。
gumi

gumiの感想・評価

3.7
期待せずに観ましたが、意外に印象に残る作品になりました。
良い場面がたくさんあります。
主人公のバーバラ
とっても、かわいい女の子ですが
ちょっと変わり者

「私はこの世界を巨人から守ってる」
と言うのです。

出てくる巨人は彼女の幻なのか?
それとも、現実?
Norisuke

Norisukeの感想・評価

3.4
ウサ耳カチューシャにハートのポシェットを身に着けたメガネっ娘女子バーバラは、D&Dや巨人の伝承、野球選手の名前などなどに触発された独自の世界観を脳内に構築しており、家族からも学校でも浮き気味な厨二病の毎日を送っている。しかしながら本人は至って真剣で、今日も水晶の望遠鏡を片手に森の中や海岸、廃線となった電車の駅を巡回し、巨人の痕跡がないか探したり罠を張ったりしていた。そんなある日、イギリスからやってきたというソフィアと出会って…な話。
バーバラが作り出す世界観がとてもファンタジックで観ていて楽しい。あらすじに上げた小道具たちがまたいい味わいを出していて、それがまた現実と対比させられると物悲しい気持ちにさせられる。
巨人の伝説に取り込まれるティーンというと『怪物はささやく』を思い出すけれど、アレよりかはリアル志向な展開。巨人が「いそう」な風景のケレン味が実にいい味をしているし、現実世界を象徴するイジメっ子やカウンセラーの先生、家族たちの演技も上手くて引き込まれる。
何故バーバラが巨人の伝承を信じることになったのか、その秘密が明かされるラストは切ない。『怪物はささやく』のときのように「そんなことで…?」とも思ったけれど、そんなこと、であるが故にそこまで現実逃避しなくてはいけなかったバーバラの悲しみや辛さ、憤りが感じられてよかった。
個人的にはアメリカ版のポスターの方がカッコよくて好き。日本のパルコ路線で浄化されたポップでライトな女の子風も悪くはないし邦題もわかりやすいけれど、前者のほうが厨二病ファンタジーっぽくて好きかな。

このレビューはネタバレを含みます

過程はさまざまで要する時間も人それぞれ
回り道かもしれないけどこれが彼女の闘い方
原題: I KILL GIANTS
邦題: バーバラと心の巨人

今まで色々な映画で、原題と邦題の良し悪しは言われてきましたが、この作品もその一つではないでしょうか。

主人公バーバラは周囲から見れば変わった子。
日頃から空想の世界に耽り、いつか来る巨人の襲撃に備えて武器や罠の準備を行ってきました。
そんな周囲から浮いているバーバラに、イギリスからの転校生ソフィアや、スクールカウンセラーのモルが関わっていきます。
そして徐々にバーバラがなぜ巨人と戦うのか、巨人とは何なのかが紐解かれていくのです。

邦題の「心の巨人」というタイトルからもわかる通り、巨人とはバーバラの心の中の存在です。
そう、タイトルから予想ができるんです。
冒頭から数十分間はバーバラの、所謂「奇行」に焦点が当てられるのですが、これが原題の「I KILL GIANTS」だった場合、私達鑑賞する側は巨人の存在の有無の推測から始まります。
巨人とは、バーバラにしか見えないだけで実在しているのか、それともバーバラの空想の中だけの存在なのか。
タイトルだけで、この映画の面白みが減ってしまっているような気がします。

しかしそれを除けば、起承転結が綺麗にまとまった素敵な作品です。
巨人のビジュアル・CGも、とても良かったです。
作中の一つ一つの表現・行動に、しっかりと意味が込められています。
その意味を予想しながら見ることで、より一層この作品が楽しめるのではないかと思います。

この作品を見た人の中にもバーバラと同じような多感な時期に、家庭の問題や交友関係で悩み、空想の世界に耽った人もいるのではないでしょうか。
ぜひその頃を思い出しながら鑑賞して頂きたいと思います。
まさかそうじゃないよな?って思った方に進みはじめて焦ったけどその先があった…よかった…
バーバラは周りから見ると空想の世界に生きている少女。
だがバーバラは町を滅ぼすためやってくる巨人に対し、武器や罠の準備をする日々。
そんなバーバラに同じ年のソフィアが接近してくる。

掴み所が難しい前半だったが、実際に巨人が姿を現し、バーバラの目的がはっきりするとドラマに入り込める。
そしてなぜ巨人がやってくるのか理由に意味がある。

少し前にあった「怪物はささやく」と似ているが、あれも子供が主役であり、大人が巨人と対峙するとファンタジーにしかなりようがないので、現代だと子供が巨人に対峙するのだろう。

後味が非常に良いので、前半で離脱しないように待った方がいいかも。
とうふ

とうふの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

主演の女の子がかわいいな
なんか見た事あるような内容で
はじめはあんまり面白くなくて
流し見しちゃってたけど
だんだん話にのめり込んで
女の子が空想や妄想でなんとか精神を
保ってるのがわかってくると
見てて辛くなってくる
ラストの怪物との戦いのときのセリフ
「認めない
  ママを連れては行かせない」が泣ける
もう少し家族に焦点当てた話があったら
感動できたのにな~と思いました

このレビューはネタバレを含みます

 2017年制作、アンダース・ウォルター監督によるダークファンタジー映画。
 原作はジョー・ケリー、ケン・ニイムラによるアメコミ。鑑賞するにつれ映画「怪物はささやく」(2016年制作)とストーリーの構造、アプローチが同質と気付く。原作は本編の方が先に世に出ていたらしい。

 末期癌(恐らく)の母の死に対峙する思春期の少女が主人公でやがて訪れるであろう母との別れ=死を受け入れられず、その恐怖と悲しみが妄想となり心の中に巨人タイタンとして表象化されている。

 邦題が直球で既に解説しているが、作中では実存するのかという余地も残したアプローチがなされていて興味を持って観続けられる。

 主人公のバーバラ(マディソン・ウルフ)はその苦しみや不安から日々奇行が続き周辺を困らせる。
 金融機関に勤める姉カレン(イモージェン・プーツ)は病める母を2階に寝かせ働きながらバーバラに振り回されつつ家族の面倒を必死でみている。その弟は日々TVゲームに没頭する始末。
 終盤にかけ彼ら兄弟間の絆の再生・回収描写が薄く感動の一つぼみを拾い損ねている感がある。

 やがて終盤、巨人と対決するに至りバーバラは叫ぶ

   「母は渡さない。私がお前を倒す!
    そして母を助ける!」

巨人曰く

   「母親は助からない。母親ではなく
    お前を連れに来た!」と、

 巨人はバーバラの心の底に巣食う母の死に対する恐怖と荒ぶりのメタファーとして表象していたのだ。そして巨人は誰にでも訪れる死というものを受け入れそれを乗り越えよと迫る。
 
 バーバラは巨人との対決に打ち勝ち、最後には母の死を受け入れ、自分を肯定し穏やかな地平に戻って行く。
 全体の構造はほぼ「怪物はささやく」と同じだが、普遍的であって死生観が深淵かつ哲学的な余韻を帯びている点で「怪物はささやく」に一歩譲る感は否めない。

 だが、終盤にやってくる解脱にも似た穏さの再生はいずれもえも言われぬ清々しさをもたらして秀逸である。
 
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