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バーバラと心の巨人のbucciaのレビュー・感想・評価

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)
2.5
『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』でお馴染みのクリス・コロンバスが製作する、原作グラフィックノベル『I KILL GIANTS』を実写化した作品。

ホント、タイトルって大事なんだなぁと思える作品で、原題のままだったら多分スルーで観ることはなかったかな。邦題もなんとなくネタバレしてしまっている感が強いけど、日本版ポスターと相まってすごく興味を惹いたし素敵なタイトルだと思います。ダサイ邦題を付けてしまうことが多い中、配給会社のセンスが光ってます。

安定のクリス・コロンバス製作作品なので面白いのは確かなんだけど、とにかくラストまでの道のりが退屈極まりなし。ラストはウルッと涙ぐむ感動があるんだけど、それまでのバーバラの奇行にまったく共感ができないのよ。バーバラの行動に理解ができず、何度途中リタイヤしようかと思った事か。ただ、バーバラの奇行にはすべて意味があって、その意味が分かるとバーバラに対して好感がもてるようになるのだけど、さすがにもう一度見直そうという気力が湧きません。いい作品だけになんかもったいないかな

それにしても、主人公に振り回される転校生の友人ソフィアや心理士のモル先生ってホントいい人なんだよね。自分だったら絶対バーバラとは友達になりたいと思わないし分かり合いたいとも思わないよ。完全病んでる子供で入院した方がいいんじゃないと思ってしまいます。でも、ラストは普通の成長した少女に戻ってて一安心したよ。ごめんねバーバラ、変人扱いしてしまって。
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