まるのすけ

赤線地帯のまるのすけのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
4.0
溝口健二監督の遺作。
売春防止法制定前夜の社会を映し出した作品。(公布されたのは1956年5月24日で、映画上映開始は同年3月18日)

戦後半ば公認で売春が行われていた”赤線地帯”が舞台。特殊飲食店夢の里で娼婦として働く女達の悲哀。みな何かを背負い働いている。

連続して祇園囃子→雨月物語→赤線地帯の順番で見たが、女性が翻弄され犠牲になるばかり。時代背景も勿論あるんだろうが…。芯から心が温かい男性は出てくるのだろうか。出てこなそー。