一言、凄い!
川島雄三の傑作「洲崎パラダイス 赤信号」の原作者・芝木好子の「洲崎の女」を原作にしているみたいですが、本作の舞台は、原作の洲崎ではなく吉原になっています。
売春防止法成立前の吉原の赤線で働く女たちを描いた群像劇(ちなみに、本作が公開されたのは、1956年。1957に売春防止法が施行され、1958年に赤線が廃止になります。)ですが、この女たちを演じた、京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子、町田博子がみんな良いんだよなー。特に京マチ子と若尾文子と木暮実千代がたまらなくよい。見ていて惚れ惚れする。
電子楽器クラヴィオリンや体鳴楽器ミュージカル・ソウを使った黛敏郎の音楽がまた、すごく良いんだな。
ちょっと、やはり、溝口健二は凄いわと思いました。
ちなみに、助監督は増村保造。
必見じゃないのこれは。