女は強し、しかし儚く脆い。
売春禁止法成立が施行されるかギリギリの時代。
吉原といえば遊郭、ソープ街という感じで赤線時代の吉原はよく分からなかったので、赤線時代の吉原を映画だけれど見れて良かった。
おどろおどろしい音楽がストーリーにマッチしていくのがまた哀しい。
若尾文子の遣り手姿に痺れる!
苦界から抜け出すには、あの位の器量が無いといけない。
しかしなかなかそうはいかないのが、
苦界の沼よ…。
京マチ子のうちヴィーナスや八頭身という台詞、つっけんどんだけれど実は本音で話す人情深い役柄は吉原には少なく珍しいと思うので際立っていて流石。
ラストのシーンは哀しいが綺麗。
今現代も吉原がどうなっていくんだろうか不安な時代に突入中だ。