ちー

赤線地帯のちーのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
3.8
寂れていく吉原で生きる女性たちの話。
子供を育てるため、親の借金のため、反抗のため赤線地帯に流れてきた彼女たちをまともな大人も買いに来た客も軽んじている。ヤクザな世界、自分の体を売って生きるしかないのよ。
しかしそんな女性を美化してないのがまたいいんです。ただ人が減っていく赤線地帯をぼーっと映しているだけ。野坂昭如とかこういうどろっとしたものが好き。
ハイカラな京マチ子がけっこうイケてて見直した。悪女な若尾文子も大変美しい。
吉原を去る仲間に夫婦茶碗をあげるくだり泣かせるねィ。
ちー

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