KUBO

ビブリア古書堂の事件手帖のKUBOのレビュー・感想・評価

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
3.5
11月、映画の日、2本目は「ビブリア古書堂の事件手帖」。

黒木華、野村周平、夏帆、東出昌大、監督は「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子で、主題歌はサザンオールスターズ。布陣は完璧だ。

原作は出版と同時に話題になっていたからリアルタイムで既読。黒髪のロングヘアーで巨乳のメガネっ娘という、ある意味完璧なヒロイン「栞子」さんの魅力が全てなんだが…

黒木華でよかったのか?

確かに演技派で、過去三島作品にも出ているいわば三島組で、良い芝居はしてるんだが…

残念ながら、華がない。華(はる)なのに。

「黒髪」「ロングヘアー」「巨乳」

クリアしてるのは「綾瀬はるか」「倉科カナ」くらいだけど、イメージが違い過ぎる。

キーワードから「巨乳」を除けば、山本美月、新垣結衣とか、若い頃なら仲間由紀恵とか、栗山千明とか、蒼井優とか、個人的には高梨臨なんか好きなんだけど、誰にしても違う。要するに「栞子」さんって小説だけど2次元なんだよね。そういう意味では誰がやってもダメなのかも。

夏目漱石と太宰治の希少本を巡る、過去と現在をつなぐ二つの物語。現在組の黒木華と野村周平も、過去組の夏帆と東出昌大も悪くない。普段は大根の東出昌大が昭和の文学青年という朴訥とした二枚目にハマっている。そして二つの時代の事件が全て繋がって解決するストーリーも、もちろんきれいだ。

それでも、もう一つ作品に魅力がないのは、やはり「栞子」さんというこの作品のアイコンの不在か? 三島有紀子がいわゆる売れ線の大作映画を任されて、そつなくこなしただけだからなのか?(確かに「少女」の時もヤル気感じなかったしな)

悪くはないんだよ、悪くは。

もう一つだけ、どうしても言いたいことをコメント欄のネタバレで。
KUBO

KUBO