コメ粉

ナンシーのコメ粉のネタバレレビュー・内容・結末

ナンシー(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

サイコホラー系かと思ったけど、ヒューマンドラマだった。

ナンシーは、自然と嘘をついてしまう感情を持たないサイコパスじゃなくて、愛されてこなかったから嘘をついて気を引こうとしている感じがして切なかった。
環境が違ったら違う未来があったかもしれない…。

最初は「なんとなく似てるし、あわよくば騙して‥」って言う考えのもと、夫婦にコンタクト取ったのかもしれないけど、自分を見返りのない愛で包んでくれる誰を求めての行動なんだろうなぁと。
猫がいなくなったときの取り乱し方をみると、ナンシーにとって、裏表のない素直な愛情をくれて頼ってくれる大切な存在は猫しかいなかったと感じさせるシーンは切ないけど、猫を飼ってるので共感。

ナンシー自身、他人と判明するのはわかってたけど、夫婦の愛情に触れてナンシーの中の何かが変わったからこその、最後の涙のシーンは思うところがある。
親という足枷がとれたナンシーは今回の体験を機に、自分が幸せになる行動を取っていってほしいと思う終わり方でした。
コメ粉

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