「ピアノは人間が作った音を出すもので、自然からしたら不自然な音を出すものだ。」
これは音の素晴しさを映画館で感じてもらいたい作品だ♫
冒頭、津波で流されたピアノを見る坂本龍一の姿。
そして被災地で弾く「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲。
これには鳥肌が立ちました。。。
坂本龍一って生まれついた天才なイメージがあったんですが、彼も悩み、もがき、苦しんでいく姿に人間味を感じる事ができた。
そしてガンに対して怯える姿…今まで気難しいイメージがあったが、払拭された。
ニューヨークに渡り、テロによって失われた「音楽」。
そして北極などに向かい自然の音を拾い集める。
表紙にもなっているが、バケツを被り雨音を聴く姿は自然の音に取り憑かれたような姿だ。
ちなみにCODAとは曲の最終部分を指す言葉らしい。
『素晴らしき映画音楽たち』のような聴いて観てワクワクする作品ではないが、『レヴェナント』や『シェルタリング・スカイ』など映画音楽に対する姿勢が垣間見る事ができる。
ただ、彼の原発に反対してデモに参加する姿はあまり好きではないな。