ichita

最初に父が殺されたのichitaのレビュー・感想・評価

最初に父が殺された(2017年製作の映画)
3.8
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使でもあるアンジーが監督。脚本には原作者のルオン・ウンも参加。

カンボジアの首都プノンペンで、両親と6人のきょうだいと共に幸せに暮らしていた少女・ルオン。1975年4月、ポル・ポト率いるクメール・ルージュが首都を制圧、豊かな暮らしは一変し、飢えと虐殺の恐怖に怯える日々に投げ出される。
家族の離散、労働収容所での悲惨な生活、子供兵士としての訓練…5歳のルオンの目を通して描く。

飢えや労働も過酷なうえに、次々に消えていく人々、そこには家族も含まれる。極め付けに兵士として自分がさせられていたことに気付く描写はとてもショッキングだ。そしてその爪痕は今もこの国を苦しめている。
ichita

ichita