Yuri

エジソンズ・ゲームのYuriのレビュー・感想・評価

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)
3.5
私は理数系が本当に弱く、本作を理解できる自信はさらさらなかったのですが、理数系の友人が「何をしようとしているのかわからない」というのに対し、説明できるくらい理解出来ました。そうなった理由は恐らく、本作が一般論「発明家=正論で割を食う、実業家=どんな手段を使ってでも実用にこぎつける」の逆をいっていたから。本作でネガティブキャンペーンの泥試合を展開するのはエジソンで、じっと耐えて説明しようとしないのはウェスティングハウスの方なのです。その違和感が映画として分かりにくい構図だけど、面白さに繋がっているのだと感じました。天才過ぎるとあれこれ考えすぎた結果、一番バカらしい方法を選択しがちなのかと(^^;) テスラ(ニコラス・ホルト)も出てくるのですが、彼の偉業を知らないとわかりにくい感じになってます。エジソンの秘書(トム・ホランド)がなぜエジソンを見捨てないのかが、その前の絆部分が描かれていないので、よくわからなかったです。発明家はやはり後世に名を残したいが最優先事項で間違ってても戻れないってことがあるのか~と間違った理論に固執し続ける闇が少しわかった気がします。こういう映画を理科で「電流」を習う前に見せてくれてたら、ちゃんと「電流」に興味が持てるのになと思いました。
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