原作未読。
ダメな奴らばかりで共感を呼ばせない突き放したような話だけど、痛々しさと同時に細やかな優しさも感じてしまうんだよな。
絶対やめたほうがいいのにクズ男ばかりに惹かれてしまう女性を見たときの「あ〜あ‥」というような、悲劇までいかずとも呆れに近いに感覚をこれでもかと味合わせられる。
「ほらだから言ったじゃん‥」って気持ちに何度もなる。
けど虐げられてる人に感情移入させられてしまう映画のマジックで、気付いたらツチダのペースにさせられてる自分がいた。
だからクズ男の連鎖を断ち切ることと、せいちゃんの歌を聴くことが「救い」になって、結末には光を感じられる。
オダギリジョーの登場を貯めに貯めて切り札的に登場させてクズ散らかさせるのがズルいな。
大賀もタイプは違えど満点のクズ男ぶり。
映ってるときの安定感よ。