Kinakosan

南瓜とマヨネーズのKinakosanのレビュー・感想・評価

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)
3.9
エンドロールに音が無いのが良かった。始まったものはいつか終わって、また何かが始まるのかもしれない。

思い出の場面に音が無いのもいいですね。思い出してしまっている感じと、もう戻ってこない感じがして。

あんなに雰囲気ある人もいないだろうけど、笑、ハギオみたいな人いそうだし、どの人も存在するよなぁっていうリアルな感じが、ざわざわします。

思い合っていても、うまくいかないことがあるし、良かれと思ったことが仇になることもあるし。期待しても仕方ないと思いながら、その期待を捨てきれないとか。何とかなるかなってやり過ごし、でもこれはそろそろ潮時なのかもしれないと気づく。毎日の小さな気持ちの変化や動きが伝わってきて、どんな人にも案外共感するポイントがある気がします。

個人的には、せいいちみたいな人、好きですね。音楽に関しては頑固で、上から目線なとこあるけど、自分の信念を曲げないところとか。だから厄介、笑。

ツチダにもいろいろ思うところがありますが、いろいろ端折って簡単に言うと優しい子だなと思う。あの曲はツチダのおかげでしょ。時が流れても、あの曲を歌う時はツチダが思い出されるといいなと思いました。
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