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ビジランテのmarimoのレビュー・感想・評価

ビジランテ(2017年製作の映画)
4.6
救いもない、逃げ場もない、後味も悪い。
もう最悪なんですけどこの感じ大好きです。
映画観た後に使う言葉では無いですが、とにかく「読後感」が良い。

ジャンルは別物ですが、ジェイク・ギレンホールの「ナイトクローラー」を観たときにも感じたこの感覚。

最悪で最低な方向に向かってるのに、それを期待してる自分を炙り出される感じ。

正直、観る前は、なんか平成ゴジラの怪獣みたいなタイトルだな〜ぐらいで舐めてました。
閉鎖された地方都市における狂った世界の連鎖。嘘っぽく感じないのは主演3人の説得力と日本人に染み付いた地元という縛りのような意識かな。
3兄弟が最後まで貫いたものを考えると、タイトルの意味がズシリと重い。言い得て妙なタイトルです。

全役者がすごくハマってて良かったのですが、中でも間宮夕貴と岡村いずみの2名が抜群に良かった。
2人とも躊躇いなく濡れ場をやれる度胸。そこらの女優とは覚悟のレベルが違う、演技も上手い、裸も綺麗、完璧。

遠出して観に行って良かった。


【再鑑賞】
・2017/12/16 テアトル新宿

2回目なので好きなシーンをじっくり堪能。やっぱいい!好きだわ。

そして上映後トークショー!
「ヤングday」とのことでゲストは吉村界人、間宮夕貴、大津尋葵、入江悠監督。

なんというか間宮夕貴を目当てに行ったわけですが、とにかく可愛くて美人なわけです。
今回のトークショーでも司会からのフリに適切な長さでの良い返し。他の2人も個性があって良かったのですが、彼女が一番バランス良くトークショーって感じの体裁を守っていました。
ちゃんと喋れて場の空気も読める女優さん。すごく好印象。
本作も例外でなく濡れ場のある映画での起用が中心なので、幅広い作品で活躍して有名になってほしい。
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