TakeshiKaneko

ビジランテのTakeshiKanekoのレビュー・感想・評価

ビジランテ(2017年製作の映画)
3.5
ビジランテ。
初めてタイトル聞いた時には、
大方の人が思ったように、
ゴジラと闘ったやつがでるのだな・・とか、
びじらんてぇ? 名古屋弁っぽいがね、
とか、思ったけど、
ちがってました。
「ビジランテ」入江悠監督の新作映画でした。

この「ビジランテ」とは、自警団という意味らしいです。
映画のチラシには、警察や法律が機能してない世界とありました。

まさにその通り、警察も出てこないし、法律なんて知らねぇよ、みたいな映画。(自警団はしっかりでてきます)
東京近郊、地元の名士の父親と息子たちが、過去と今、現実と闇を行ったりきたりしながら、深い沼に沈んでいくような物語です。

とにかく役者の方々がすごい。
主役の三兄弟、大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太がぐいぐいきます。
でも、三人が、やや役にはまりすぎな気もしました。意外性のある、この人がこんな本性を、という配役でもよかったかなとも。
それでも、主役だけでなく、その他の方々もいい味だしていましたね。
篠田麻里子、嶋田久作、吉村界人、岡村いずみ・・とにかく濃厚。

観ていて半ばから後半にかけて物語にぐいぐい引き込まれ、エンドロールの時、
「あれっ、オレ今どこにいるんだっけ・・」ってなった。
こんなのはじめてかも。
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