劇場で流れる予告を見る度に鳥肌が立ち(特にサザンの主題歌が流れる辺りから)、とにかく楽しみにしていた作品です。やはり池井戸潤さんは間違いありませんね。実際にこの事故にはモデルとなった某自動車会社があったみたいで、観終わった後に調べた所、かなり有名な会社でまさに大企業の闇を感じました。
その大きな怪物たちに挑むのは中小企業。しかし信念とプライドを持って最後まで戦い抜く姿に熱い想いが伝わってきました。ひとりの人間として、社長として、父親として様々な角度から観られる赤松の苦悩と葛藤に息を飲んだ。内容も素晴らしいけど、この豪華すぎるキャスティングには拍手を送りたい。柄本明さんや岸部一徳さん、木下ほうかさんなど敵役にぴったりな面々にはもうさすが！としか言いようがありません。しかも上手く使い分けていたので、和洋中のフルコース料理を堪能しているようでした。お腹いっぱいです。
