とんちん

空飛ぶタイヤのとんちんのレビュー・感想・評価

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
3.5
大企業に立ち向かう中小企業を題材にした池井戸潤の作品が好きな方にオススメ!

ある中小企業の運送会社のトラックが運転中に脱輪事故を起こし、近くで歩いていた女性にぶつかり死亡してしまう。
調査の結果、原因は整備不良と診断されるが、トラックには何の異常も見つからない。
そこで運送会社の社長はトラックの販売先の大手企業に問い合わせを行うが、粗末な対応しかしてもらえず、社長自ら調査を行なうこととなる。
調査を進めると大手企業の欠陥を疑うような例が他にもあることを知る。
その一方で、会社は事故の影響から信用を失い、倒産の危機に直面する。
社員の生活を守らなければならない社長がどう立ち向かっていくのかというストーリー。

大手企業の組織の闇と中小企業の葛藤が上手く表現されていて良かった。
仕事に対する熱量のある人はやっぱりいい!でも、その人がいくら正しくても会社の思う方向でなければ評価されない社会の難しさをまざまざと感じさせられるリアルな映画。