ハードボイルドな「ハウルの動く城」
とにかくメカニックデザインと背景が綺麗
メカはスチームパンクベースですが、スター・ウォーズ的な近未来デザインも取り込んでるようでした
また一部のメカは昆虫等の生物をモチーフにしたようでギシギシ動く様子は見てるだけでワクワクします
ロンドンの町並みはまさにスチームパンク
噴き出す蒸気、錆びたパイプ、薄暗い空間にディスプレイだけが明るい
最高ですね
上位層の町並みもコンパクトにまとめたユートピア感があってきれいです
ニュージーランドで撮影したという自然は壮大でこれも綺麗です
町並みと合わせるとスター・ウォーズの惑星タトゥイーンみたい
こちらは作中ではあまり出てこないですが、ロンドンと並んで好きな景色です
ストーリーや設定についてはとにかく王道かつベタ
ただ非常に魅力的ではあるので、何故前後編や三部作に分けて丁寧に作らなかったのかと残念です
キャラクターも豊富に出てくる割にはすぐいなくなるし
主人公達でさえしっかり掘り下げていないから動作の所々で「え、なんで?」って事をします
ストーリーも急だし、設定も説明不足で「え、なんでそんな事に…?」と思う事もちらほらと
ただこのボリュームを頑張って一本に落とし込んだのだな、と思わせる出来栄えではあったので個人的には不満もなく面白い映画だと思いました
唯一というか特に「なんでだよ!!」と思ったのはラストシーン
「私が死んだら灰を風に乗せて飛ばしてほしいの。私は誰のものにもならない。魂が自由であれば(意訳)」
と言っていたキャラが死んでも最後までガン無視されたこと
灰を!!!
飛ばしなさいよ!!!
「私が死んだら〜」のくだり完全にフラグだと思ってたよ!!!!
こういうフラグの折り方はないでしょ!!!!!
私からは以上です