わらき

旅猫リポートのわらきのレビュー・感想・評価

旅猫リポート(2018年製作の映画)
4.0
猫好き泣かせな映画でまんまと泣かされそうになった。たぶん原作はこれ以上に泣けると思うから原作読みたい。
予告編観るだけで主人公が抱える秘密とか、何となく展開が読めたけど、想像以上に主人公が不幸な境遇でびっくりする。彼の境遇に関してはちょっとしたサプライズもあったし、これだけ不幸な境遇でも不思議と悲壮感漂わんのは、この物語自体が彼の人生を肯定していくものやから。その相棒が恋人でも友達でもなく、猫ってのが素敵。なんで猫なんか、その理由も泣けるよね〜。
まあ、映画としてどうなんやろって点はいくつかあるの事実。まず、福士蒼汰のお芝居。結果的に、こういう素朴で心優しい青年(物凄い不幸属性)ははまり役やと思ったけど、最初の山本涼介とのやりとりは大丈夫かこの二人と思わずにはいられへんかった。福士蒼汰良かったけど、原作はもっと普通で素朴な主人公なんやろなーって思う。もし演技未経験、オーディションで大抜擢みたいな素人っぽい子がこの役やってたらたぶんもっと泣けたと思う。笑
あと登場人物の台詞がいちいち説明的やなーってか、小説の台詞そのまま使ってる?って思ってたら、原作の有川浩が脚本に関わってるんやな。納得。あと、山田洋次映画の脚本を担当してる平松恵美子もおってさらに納得。そらそんな台詞になるわ。笑
まあ、目に余る点、あざとい展開とか無いことも無いけど、結果泣ける。終盤のコトリンゴが流れるシーンには完全にノックアウト。ああああやばいやばい、ってなりながら観てました。激しく猫飼いたい。
わらき

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