広島最速試写会にて鑑賞。
-この国には牙のない男が増えすぎた。-
このキャッチフレーズ最高。
呉市、広島市が舞台の名作「仁義なき戦い」(実際のロケ地は違いますが)があるのにまた呉市が舞台で規制だらけのこの現代に東映さんがヤクザ映画を作ると言う、ある意味「自信しかない」とも取れる挑戦、とくと拝見致しました。
自分は広島に住んでおり呉市にもゆかりがあり贔屓も有りますが、控えめに言っても最高!!
「アウトレイジ」のセリフ「馬鹿野郎!!」も好きですがやっぱりヤクザ映画は広島弁、呉弁「ワリャ馬鹿か!」「カバチたれな!」のほうが迫力もカッコ良さも引き立つんですよね。いつも喋ってますが汚い感じとか。
登場人物は殆ど広島弁か呉弁喋ってます。
役所広司さん、松坂桃李さん、真木よう子さん、江口洋介さん、竹野内豊さんなどが喋る広島弁、呉弁かなり迫力あってカッコいい
中でも、中村倫也さんと音尾琢真さん悪の色気がハンパないです。ワルいしゲスい!
阿部純子さん演じる原作にはないオリジナルキャラ薬局の店員も要所要所でいいキャラされてますはじめて見ましたが可愛いです。まさに小悪魔!
脇を固めるキャストも豪華でピエール瀧さん、田口トモロヲさん、矢島健一さん、遠藤賢一さん、そして石橋蓮司さん。流行語大賞狙えるクラブでのゲスなセリフにも存在感あります。締まりますね。
映画の設定は昭和63年。今呉に行ってもそんな懐かしい街並みがそのまま残っている場所があるので観た後は聖地巡礼がオススメ。
新たな東映ヤクザ映画路線が始まるかもしれないそんな予感を感じる一本。
原作小説を柚月裕子さんが書かれているのも今までのヤクザ映画と違う新たな魅力が出ているのかもしれません。
原作小説では続編にあたる「凶犬の眼」が創刊されていますので「孤狼の血」が大ヒットすれば映画化の可能性大きいと思います。そんな注目作です。
女には男の悪の色気を、男には漢の生き様を是非観て頂きたい。