”ビックリ、ドッキリ、クリト○ス”
みんな大好き白石和彌監督最新作。
毎度日本映画もまだまだ捨てたもんじゃないな…と思わせてくれる素晴らしい監督。
正直今季のどの作品よりも楽しみにしていました。
漫画実写化、純情ラブストーリー、、温い温い！！ぬるま湯に肩まで浸かった日本映画界に一石を投じる今作。冒頭からいきなり暴力シーンで始まり、数分後には体から部位が切り落とされるというぶっ飛ばし方。
”警察じゃけぇ、何してもええんじゃ…”と言いながら法を無視し縦横無尽にやりたい放題しまくる大上。ヤクザとの癒着や抗争、汚職警官。世の中に蔓延する日常に隠れた汚ったない部分を撮らせたら右に出る者がいない白石和彌監督の手腕が今作でもふんだんに発揮されている。
少しの言動や行動に含まれる恐怖や危なさとかほんとに見事だし、容赦ない暴力描写は永遠に見てられる。
人間達の間にも微かに残る人間味や温かさもしっかり引き出しながら、汚い世界を描き切る巧さ…恐れ入りました。
もちろんエロもたくさん。
