"わしゃあもう綱の上に乗っとるんじゃ。落ちて死なんように、前に進むしかない。"
役所広司×松坂桃李主演。小説原作の実写化。広島呉原を舞台に繰り広げられる、暴力団抗争。マル暴ベテラン刑事と新人刑事のコンビが抗争沈静に奔走する。
父親にゴリ押しされて鑑賞。ワイルドで型破りの役所と、法の元の正義を重んじる松坂ペア。個人的にあまり任侠系の映画は得意ではないんですが…大上の人間臭さと泥臭さに影響され染まって、綺麗事では片付かない極道と警察の世界が見えて徐々に変わりゆく日岡の人間味の部分にどハマり。"喰われる前に、喰え"、"綱の上に立ったら最後、極道側にも警察側にも、落ちたら最後。歩き続けるしかないんじゃ。"って腹割って２人対峙するシーンがすごく印象的。最期の方は少し予想がついた展開ではあったけど、変にハズさずに勧善懲悪エンドでこれはこれでスッキリいい終わり方。あくまでもドラマですから。ドザエモンとか、豚の糞とか、脇差？喉元グサリで首ちょん切って小便器にINとか、容赦ない表現があったからこそ、落ちたら終わりの綱渡りの世界観がリアルに伝わってきたんだと思う。
日岡の手帳に書き込んであったコメントメッセージ、泣けた〜。ぶきっちょだけどカッコよすぎる。受け継がれる魂、Hi-liteとジッポ。観やすくて、ヤクザモノ映画では間違いなくベスト映画。
2018/12/7
2022/1/29 再
