久々のシネスイッチ銀座。
場所柄もあってか、平日の初回上映から上品なマダム、御婦人達で溢れかえる場内。
本作も見事にその客層に応えるかのような、突然現れた自由奔放な癌を患った継母とど真面目な助産婦の娘の数日間の交流を描いた物語。淡々としたストーリー展開にも味わい深さが醸し出される演出は秀逸。
そして、とにかくカトリーヌドヌーヴの老いても盛んな妖艶な魅力に圧倒される2時間。本人の魅力もさて置いてだが、こんなシニア女優をここまで素敵に描いてくれるのは、おフランス映画こその醍醐味か!?
幾度も登場する出産シーンがあまりにリアルで度肝を抜かれる。
現題は助産婦だが、今回の邦題「ルージュの手紙」はこれはこれで良いと思う。