とにかく全てがリアル。
狭小アパートに暮らす低所得層の暮らしぶり。
躁鬱症状の繰り返しで、周囲からは腫れ物に触るように扱われ、
本人は焦るが、周囲はどんどん離れていく様子。
どんどん胸が痛くなる展開だけど、父親と少しずつ和解する様子、
少年との交流に、うっすら希望を感じる。
曾志偉の小さくなった背中に胸が締め付けられたのは私だけではないはず。
余文樂も、こんな良い俳優になるとは思わなかった。
こんな地味で希望がない映画を名俳優(&低予算)で作れてしまう香港映画界の懐の深さ!!!
この映画を評価する香港の人々の感性の高さもすごい。