誰がための日々のJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

先に自閉症・強度知的障害者の自立（一人暮らし）に関わるドキュメンタリー『道草』を見て、次に偶然見たのが香港の双極性障害の青年が主人公のこの映画。

三竦みどころか四人の家族がそれぞれに竦みあった挙句に壊れていく。となれば地域、職域、セイフティネットなどなどが繕うことなど土台無理な話で。

そんな中で、一番ゾワゾワしたのは、父親が席を蹴って去る「家族会」よりも婚約者の教会。こんなに悪意を持って描いて大丈夫かしら？ と心配してしまうほど絶望的な賛美歌でした。