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誰がための日々のmanamiのレビュー・感想・評価

誰がための日々(2016年製作の映画)
3.7
ショーン・ユー好き!
本土と香港の関係性がここでもひとつの家族に顕著に表れている。躁鬱をテーマにした作品は日本にもあるけれど、やはり香港という国でしか描けない背景がある。元婚約者に連れられクリスチャンの集いに参加するシーンが印象的だった。彼女はクリスチャン達と元婚約者である彼の前で話始める、それはまるで告解であり、彼への当て付けでもあった。神の許しを乞う一方で彼のことを決して許す気はないのだ。
「普通」について考える時がある、人はいつだって上手く取り繕いながら生きている、出来るだけ「普通」に見られるように。けれどふと「普通」って何だろうと立ち止まって考える、わたしが目指す「普通」ってなに?わたしもあなたもみんな違うのに「普通」ってどうやって規定されているの?と「人生の全てを外注できるか?」出来るなら外注してしまいたい、全て「普通」でお願いしますと、けれどそんなことは出来ないから疲れるし自分が嫌になったりする、心がヒリヒリしっぱなしだった。
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