このレビューはネタバレを含みます
邦題は優しいのに英語では
Mad World...
認知機能の低下のせいか感情の
コントロールが効かなくなる
母親の世話に終われ、
自身も鬱病にかかり心の平静を
失った主人公
ほとんど家族と過ごしたこともない
父親と退院して2人暮らし
閉塞感しかない狭い部屋での生活
服もあるし住居もあるけど
存在価値が感じられない日々
婚約者が皆の前で話すシーンは
ぞっとしました。気持ち悪い。
こんな人前で同情を買う為のスピーチ。
いつまでも可哀想な自分から
抜け出せず彼に罪の意識を増幅させる
ためだけの話。赦すつもりなんてないのだ。
一歩前に進みたいのに道が
塞がっているときどうしたら良いのだろう。
大人になりきれない両親2人に育てられ
愛着障害が引き起こした
鬱だったのかな。
自分の子供の面倒は見させるのに
他人の子供には無関心の母親
皆自分以外の誰かのために
生きすぎてしまった人達の人生
終始ヒリヒリする映画でした。