つん

ソウルメイト/七月と安生のつんのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

110分に人生がぎっしり詰まっている素晴らしい映画。


「少年の君」を観て、デレク・ツァン監督にもチョウ・ドンユィにもとても興味を持ったので、続けて観たところ、やられてしまった。


チョウ・ドンユィは悲しい役が似合う。
泣くシーンが多くてもジメジメしないので良い。


途中途中、男にイラついたり、覚悟もないのに関わるなよ、とか思ったりもしちゃうんだけどそういうことだったの?とか、どんでん返し的な展開もあり。
ただ、最後の病院でのどんでん返しは、あぁ良かった無事なんだと、一回安心させてからだったので、わたしをイラつかせた。


「女の人生は必ず辛い」と信じている母親に育てられるのもしんどいよなぁと思いつつも、七月の両親の優しさが救いでもあったりして。
人生は誰が良いとか悪いとかじゃなくて、タイミングと多くの選択の連続だものね。


わたしは、人が死んで悲しいのは当たり前、と思って映画に接しているので、ラストそれで終わる時点で自分の中で0.5点くらいは減点されてしまうのだけど、これは、死んで悲しいねで終わりではなかったのが良かった。


愛する人の小説の中で、影の中で、彼女は自由に生き続けることができる。
つん

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