Sunday Action
David Ayer監督とWill Smithの"Suicide Squad"以来のコンビ作品。Netflix作品の映画はどうしても、監督が何をしたいのかが露骨に出てしまう。いい意味でも悪い意味でも、監督の技量が大きく問われるのがNetflix作品だ。
そう考えると、なかなか大胆なことをしたなという感想。開始10分で物語のバックグラウンドを構成しようとしていたが、なかなか難しかっただろう。9種族が共存するLAの街で魔法の杖を奪い合う警察とエルフ。これはどうしても受け入れがたい設定。そこに意味があるのも事実。
それでも２時間という枠の中で、起承転結を入れたアクション映画に作り上げるのはかなり難解なことだったろう。（なんかあんままとまんなかった笑）
面白かったのは、アナモルフィックレンズを使い、レンズフレアをうまく生かしたということ。ただ、幅広のアスペクト比を利用しただけでなく、そういった弱点とも言えるレンズの特性を生かしたのは素晴らしいこと。
あとは、Will Smithが絡んでくると、メタファー的なものが強くなってくる。人種間抗争や、銃規制など、ところ細かくアイロニー的な表現があって、みていて集中力を掻き立てるものがあった。最後のシーンでも、強烈なアイロニーを残すあたりが、続編を作る可能性を彷彿させる面白い手法だ。
