2回目、初日に見たときより短く感じたのは何故だろう。いやね、戦争の代替としての宇宙開発競争はやっぱりそらあかんやろと思うのだけど、過去も未来も問わず美しい宇宙を見せられると、未知の場所に未知のリスク背負って突っ込む人間の勇気が今日まで種を繋いできたんだなぁ…とさえ思えてきて あああ感動しちゃうぅ となった訳です。
でもってそれはこの映画の断片どころか片隅の一事実程度であって、ニール船長のヤバさがなぁ。あの火災事故の後パイロットとしても人としても別格になってしまうのが、二度目は分かっていても辛かった。ライアン・ゴズリングはこういう役が本当に合う。ドライヴやプレイス・ビヨンド・ザ・パインズでのキャラクターのような。ララランドのゴズリングも嫌いではなかったけど、何だかなぁ～ではあった。でもデイミアン・チャゼルは流石に分かっていた。
月に降り立つ瞬間は、宇宙よりも遠い場所の9話を思い出した。ざまあみろの回。賑やかさでは異なるけど、突き詰めて考えていくとあれは構図的にもエモーション的にも同じカタルシスだったと思う。ちなみに「宇宙よりも遠い場所」のタイトル由来は毛利衛さんのインタビューからで、ファーストマンの字幕監修も毛利衛さん。この偶然にときめいています。
改めて考えると言うほどよりもいと同じカタルシスか？ってなったけど ニールの月への執着(ジェミニ8号では地表を映す鏡を付けてたのに、アポロ11号では真上を見たまま視線を変えない)を見てやっぱ同じだな～と感じた。行かないと始まらないんだよ というどうしようもなさね。
クレア・フォイも良かった。もちろん音楽も良かった。アカデミー賞はララランドでたくさんあげたから今回はいいでしょう？っていうスタンスなのだろうか。アリー、ボヘミアン、女王陛下いずれも懐疑派の自分としてはコレを猛プッシュしたかった。
