ファースト・マンのkyotaのレビュー・感想・評価

予告編を見て予想した内容とは全く違ったのですが、逆にそれが良かった。NASAの月面月着陸がテーマというだけで、ダイナミックな演出を期待してしまいますが、核にあるのはヒューマンドラマです。派手さはないものの、家族関係、人間関係を実に丁寧に描いていると思いました。国家レベルの偉業の陰にあるのは、命を捧げたパイロットの苦難と決断と憤り。そして、それを見守るしかない家族の祈りと、多くの人間模様が渦巻いているということを伝えてくれます。クライマックスの月面着陸のシーンは思わず震えがくるほどの美しさでした