もりや

ファースト・マンのもりやのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.6
アメリカの宇宙開発の一つの到達点、アポロ計画の成功までをニール・アームストロングの視点で描いた作品。宇宙への冒険やその輝かしさ、ワクワク感というよりは、未知の宇宙空間への恐怖や常に死のリスクがつきまとう任務に当たるがゆえの家族との関わりや、未知の領域に挑戦することに対する社会の不安や反発など、あまり明るくない面を主に扱っている。事故での犠牲、本人や家族の感情の描き方が少し淡々としている点が、逆に大義を成し遂げるために避けて通れないものであることを克明に示しているように思えた。シーンに対してBGMやカメラワークがよくマッチしているように思えて、2時間半ずっとスクリーンに入り込めた。特に宇宙空間でのトラブルシーンがすごい緊張感。
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