さいきパパ

ファースト・マンのさいきパパのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.5
今更ながら鑑賞。
デイミアン・チャゼル監督ならではの作品ですね(褒めてます)
「セッション」も「ラ・ラ・ランド」も「ファーストマン」も、心の声をセリフではなく表情と演技で表現するところが好き。
説明が無ければ、観る者によって伝わりかたが違うわけで危険な方法だとも思うが、人によって違う解釈が出来るところが面白い。

アームストロング船長とオルドリンが月面に星条旗を立てるシーンが存在しないことが物議を醸したそうだが、私は正解であると思う。
アームストロング船長の内面や知られざる一面を描き出したかったのであるから、星条旗シーンを入れると「国のために月へ行った男」あるいは「名誉のために月へ行った男」のように見えてしまうから本作の彼の内面と異なる結果になっていたと思う。
実際アームストロング船長の性格や内面はわからないけど、ラストシーンのガラス越しに人類初の偉業を達成した旦那を見つめる奥さんの姿から感じる心の声に涙腺が緩んだ。
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