touch

冬の旅のtouchのレビュー・感想・評価

冬の旅(1985年製作の映画)
4.3
"モナと呼んで"
* * *
隷属を拒み自由を求める旅のモンタージュ
結末から始まる大胆な構成が常に悲劇を予感させる。
ドキュメンタリーとフィクションを自在に往来してきたアニエス・ヴァルダ監督ならでは、類い稀な編集センスで紡ぎ出された大傑作。
.
「ひとり放浪する若い女性」というだけで憐みや品定めを受け、同性からは嫉妬や羨望を向けられる…交流した人々の証言が「いかにレッテルを押しつけているか」を浮き彫りにする。
.
バーバラ・ローデン『WANDA』からケリー・ライカート『ウェンディ&ルーシー』へ、綿々と連なる"女性映画作家ロードムービー系譜"における重要ピースと称されるのも頷ける。
touch

touch