死んだ彼女を死んだことを知らない人々が語っていく形式。
不平不満たらたらで周囲の人々がまったく親身になろうと思わないような人物の彼女だが、これを自業自得としてしまうのは悲しいかな。
でも実際に付き…
「楽して生きたい」と言い続けていたけれど、ずっとしんどそうで楽しいことなんてほとんどなくて、心の休まらない旅の果てにこんな寒空の下で死んでしまうのが、悲しい。
それでも他人の視線も、善意も、意見も、…
野垂れ死ぬ自由が欲しかったが、野垂れ死ぬということがいかなることか分かっていなかったなと思う。「こうゆうことだよ」と冒頭に映る凍死した女の顔。
モナは自由と孤独を行動理念に置いてわざわざリスクの高い…
「屋根もなく、法もなく」
自由や安らぎを求めて路上を彷徨い、世の全てに反抗し、素性を知られる事もなくあっけなく命を落としてしまう孤独なモナの様が、現在歌舞伎町や道頓堀に屯する10代の若者達のそれと…
孤独は体も蝕んでいく、これ金言。
旅って一見自由で、素敵な出会いやふれあいもあり、自分は肯定的な面を推して世界中旅行しているのだが、見知らぬ街についてよるべない生活を長くしていると、低信頼の返報か警…
全編通して切なかった。
でもそれはモナの事を「可哀想な子」として観てしまってるからだと気づいた。
自由といいつつモナに笑顔がないのは何故だろう。
モナの求める自由ってなんだろう。
この映画を…
みんな孤独と自由の間にいる。
誰だって楽して生きたいし自由に憧れるけど、孤独をおそれてその間を選ぶ。
モナが選んだのはひと所に縛られることのない、責任を負わない自由。
モナに憧れや好意を抱くのに女…
〈自由に生きたい〉
自由を求めて旅するモナ
若い女性の身で放浪する過酷さ
しかしそれはモナ自身が求めたこと
世の中には
手を差し伸べてくれる人々は
少なからずいるが
「私は楽をしたい」
と突っぱ…
(c) 1985 Ciné-Tamaris / films A2