わだげんた

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめのわだげんたのレビュー・感想・評価

3.6
日本が『火花』なら
アメリカは『ビック・シック』。
お笑い芸人の生き様は日本とアメリカ、共通するところもあり、全く違うところもあり。

青山シアターのオンライン試写会に当選して、家で最新作をまったり観ました。オンライン試写会は初体験ですが、いろいろ新しい宣伝方法が出てくるんですね(*^^*)

スタンドアップコメディを扱った作品って、ムムム( ゚ε゚;)ってなります。何故なら向こうの話術での笑いは理解できないことが多いから。

でも、この作品は¨スベる¨事が大切な物語のキーポイントに。¨スベること¨がドラマを動かしてます。

日本のお笑いはコンビ。
アメリカのお笑いはピン。
必ずしもそうじゃないんだけど、なんとなく僕の中でのイメージ。

パキスタン人のクメールはシカゴ在住のコメデイアン。当然、ピン芸人。はっきり言って受けてない。そんな彼にヤジを飛ばしたエミリーはセラピストを目指す白人女性。なんか意気投合して付き合うことに。最初は気持ちでつながってた二人だけど、徐々に出てくる異文化交際の問題点。

そしてついにクメールのある隠し事がエミリーにばれて、交際中断!

そんなとき、エミリーの身に大事件が起こって。。。

ってストーリー。

中東の男性と白人女性の交際。特にパキスタンは宗教上の理由もあって、そんな交際は両親や家族は絶対認めないんだそうです。押しきれば、勘当。

でもわかってても恋した二人はどうしようもない。身分違いの恋をしたロミオとジュリエットだって、どうしようもなかったように。

考え方、伝統、習わし。
いろいろ違っても、子を思う親の気持ちがびしびし伝わってきました。

そんな親の気持ちを前にクメールの葛藤と行動力。
両親へのプレゼン(?)のとき、日本の大喜利のようにフリップを使ってやるところが、面白かった。アメリカでもフリップ芸とかあるのかな?

二人の恋はどうなるのか、最後の最後まで見逃せない展開が。そして、スタッフロールのサプライズ!
事前情報がなかったので、ビックリしました! なるほどね(*^^*)

作品は満足ですが、クメールの芸は最後までイマイチでした(笑) 唯一劇中で評価される映画あるあるのネタは日本でもありそう。

ってか、あるあるネタは日米共通ネタなんですねφ(゜゜)ノ゜
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