ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめの作品情報・感想・評価

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ2017年製作の映画)

The Big Sick

上映日:2018年02月23日

製作国:

上映時間:119分

3.9

あらすじ

パキスタンで生まれシカゴに移住したコメディアンのクメイルは、アメリカ人大学院生のエミリーと付き合っている。ある日、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に言われるまま、見合いをしていたことがエミリーにバレて、2人は破局を迎える。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に。病院へ駆けつけたクメイルは、彼がエミリーを傷つけたことに腹を立てている両親テリーとベスに出会う。最初はクメイルへの敵意をあら…

パキスタンで生まれシカゴに移住したコメディアンのクメイルは、アメリカ人大学院生のエミリーと付き合っている。ある日、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に言われるまま、見合いをしていたことがエミリーにバレて、2人は破局を迎える。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に。病院へ駆けつけたクメイルは、彼がエミリーを傷つけたことに腹を立てている両親テリーとベスに出会う。最初はクメイルへの敵意をあらわにしていたベスが、気分転換に訪れたコメディクラブで、クメイルに人種差別的なヤジを飛ばす観客と毅然と闘ったことから、3人は心を通わせ始める。彼らのエミリーへの深い愛に心を動かされ、自分にとってもエミリーがいかに大切な存在かに気付いていくクメイル。果たして、エミリーは目覚めるのか? その時、2人の未来の行方は?

「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」に投稿された感想・評価

これが実話で本人が主役ってのを観終わってから知ってポイントがアップしました笑
ゾーイ・カザンのかわいさが際立っている◎◎◎
パキスタンで生まれながら一家で移住し、今はシカゴに暮らすクメイルは、駆け出しのコメディアンとして街中の舞台に立っていた。そして、アメリカ人大学院生エミリーと交際していた。だが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に従い、母親が進める相手と仕方なく見合いをしていた。しかし、そのことがエミリーにバレてしまい、二人は破局してしまった。その数日後、エミリーが原因不明の病でこん睡状態に陥ってしまい、病院に駆け付けたクメイルはエミリーの両親と出会うのだが。。パキスタン出身のコメディアン、クメイル・ナンジアニが、自ら体験した異文化結婚をめぐる騒動を映画化した作品。クメイルとエミリー本人が共同で書いた脚本を、クメイルを主役に抜擢し、「はじまりのうた」のジャド・アパトーが製作。「ドリスの恋愛妄想適齢期」のマイケル・ショウォルターがメガホンをとっています。

今年の第90回米アカデミー賞でもプレゼンターとして登壇し、有色人種の悲哀をコメディタッチで語っていたクメイル・ナンジアニ。彼の体験をもとに、異文化結婚をめぐるお話を描いた本作なんですが、ちょっとノレなかったというのが正直なところ。異文化結婚のドタバタを描いた作品としては、近作でもあったフランス映画「最高の花婿」のほうが様々な文化の衝突を描いていたし、結婚前後でのバタバタ劇というところではNHKの朝ドラ「マッサン」とかのほうが面白く、描かれ方も深いかなと感じます。都会に住む、ちょっとオシャレな都会人が付き合う相手が異文化であることをダシにして、グチグチとしているだけの作品に見えて仕方ありませんでした。

グローバル化が進展してくる世の中にあって、これから日本でも国際結婚をするケースが多々あるのではないかと思います。ひょっとしたら、あなたの親戚には海外の方がいて、冠婚葬祭では渡航しているという人も少なからずいるのかもしれません。文化が違うので、しきたりはもちろんのこと、考え方でさえ異なるのかもしれないですが、パートナーに選ぶのならそれも含めて好きということだし、家族であるのなら、それも含めて支え合わないといけません。本作を見ていて、クメイルは人生が上手くいかない理由を全て文化のせいにしているように見えてならなかった。人と付き合っていくということの当たり前のルールみたいなものを、エミリーの両親によって気づかされるところがあっただけ少し救われましたけどね。。
個人的にZoe Kazanがニガテなのですが(なんか別の場所にいる人がテレパシー!みたいな映画を飛行機で見て、苦手だった。。)この映画は気にならなかった!

とにかくご本人であるKumailのポジティブさが素晴らしく、それで、つらいシーンとかヒドイセリフとかも、終始楽しく観ていられた!

コメディアンの話だから、という前提があるのはもちろん、エミリーの両親とのシーンをはじめとして、とにかく笑い満載で最高だった!

Kumailのコメディーショーでhate speechを繰り広げるにーちゃんたちをブッ飛ばすところ本当に痛快だったと同時に、heart warmingで泣けた。

これもまた、実話なのが最高。

こんな経験をして、こんなあったかい家族に囲まれた、障害だらけの国際結婚カップルが本当にいるなんて!本物のエミリーも、Kumailと同じく、写真見ただけで分かるくらい、ポジティブオーラ爆発な女の人。文字通りすべて自分自身でいることを、育ち、宗教、経済的なリスク、家族の価値観…すべてを超えて愛を貫いた2人の、元気が出る愛の物語でした!
"お見合い"の残酷さは、表面上のものでしか互いを評価できないところだと思います。"みんなそうやってきたから"という以外の理由もなく、当たり前のように全員に強要してしまう慣習は、すべてにおいて最悪です。

そのお仕着せを逆手に取るように、映画は人々の心の交流を描いていきます。「X-ファイル」が好きだとか、そういった簡単に説明できることばかりではなく、隠された内面を見せていきます。

主人公と彼女の両親との交流が中心に描かれているのですが、ここが面白かったです。相手を知るということは、良い面だけを知るということではありません。2人がどういったことを乗り越えて、今こうして一緒にいるのか。何を捨てて、何を選択してきたのか。何を背負っているのか。

この両親の深みある設定が、個人的には本作の1番の見所だったなあと思います。
この作品の中に「一生を共にしたいと思う相手かどうかは浮気した時に分かる」というような意味合いのセリフがあるのだけれど、(その是非は置いといて)間違った選択をして初めて気付くことは多い。というか、大体そうだ。取り返しのつかないこともあるけれど、そうでないこともある。と言うか、そうでなかったことの積み重ねで人生は成り立っている。逆境は真理に至る最初の一歩である(by バイロン)ですね。
この映画の主人公クメイルはパキスタン系のコメディアンで、彼の恋人は大学院に通うエミリー。白人だ。パキスタンではお見合い婚が主流で、ましてや白人のアメリカ人と結婚なんてしたら勘当されてしまう(らしい)。その為、彼女の存在を家族に打ち明けられず、またエミリーにもそのことを話せないまま、母親の紹介する見合い相手と会っては縁談を断るということを繰り返すが、遂にはエミリーにお見合いのことがバレて破局。しかし突然、エミリーが原因不明の病で昏睡状態となり、その看病を続ける中で、彼女の両親とも関わりができ、また自分の家族との関係も大きく変わっていく。そして彼自身の心も…。
移民としてアメリカに来て自分たちのアイデンティティを守りたい、そして守ってほしい親と、アメリカ育ちで民族の伝統や文化に馴染めない子供の葛藤や、その違いに翻弄されながらも惹かれ合う2人の物語を、軽快な台詞回しと巧妙な脚本でコメディタッチに描いた感動作。しかし、ここ最近の、実話を映画化した作品のレベルの高さたるや、事実は小説よりも奇なり(by バイロン)ですね。もちろんX-ファイルよりも。
nori

noriの感想・評価

-
映画館鑑賞。

たまたま知り合った、白人と、パキスタン人。
パキスタン人の両親は、必ず息子はパキスタン人と結婚させたいと思っている。
だから、お見合い相手を紹介しまくる。
兄は両親の言うとおりに、パキスタン人と結婚して、おまけに両親と同居。
アメリカにいても、生活はパキスタンを通す。
宗教もイスラムに決まっている。
しかし、主人公は、子供の時から、アメリカ暮らし。
家からも出ていて、出会う人はパキスタン人でないほうが多い。
好きになった彼女は白人。
でも、両親は大反対。
もう別れるしかないね、となったところで、彼女が病名の分からない病気で意識不明に。
今度は、彼女の両親と会うことに。
彼女の両親は、なんでこんなパキスタン人とと自分の両親と考え方は変わらない。
彼女は目覚めない。
でも彼は病院に毎日通う。
彼女の両親とも徐々に話をする。

人は、1種類しかいなくて、その1種類で色が違ったり、考え方が違ったりする。
そこをうまく乗り越えれば、問題がないのだが、考えることをしてしまうから、うまくいかなくなる。

彼は、NYに出てコメディアンを目指すことに。
永遠の別れだと彼の両親が会いにきた。
彼女の姿はない。

でも、その後は、ハッピーエンド。
良かったな~
2世、3世になっていくと、アメリカ人になるのだと思う。
日本は日本人がほとんどだから、アメリカほど大らかではないだろうなと、あれやこれやのことを考えながら観終わった。
たいき

たいきの感想・評価

4.5
‪LOVE S3からアパトー熱が冷めぬまま観たらアパトー版「マスター・オブ・ゼロ」で劇中5回ぐらいボロボロに泣いた。今年のベスト枠
silence

silenceの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

お互いの家族や病気等重くなりそうなところを面白おかしくみせてくれる。
あのジョークはアメリカならではで日本だと叩かれそう。
日本は小さい島国なのでアメリカみたいに宗教や人種問題を身近に感じたことはありませんが、それでも観ているだけでその複雑さと難しさが伝わってくるこの作品。
そんな中でも主演クメイルの直向きさと誠実さにホッコリしたり感動したりした作品でした。
映画とは関係ないかもですが現在はどうなってるのかな?と気になってしまった個性豊かな家族達でした。
血縁関係の縛りこそ唾棄すべきものと考えておりますが故に。

その縛りを言い訳にして優柔不断で自己中心的な自らを許してしまう甘ったれた彼氏に、寛容で思慮深い彼女が圧倒的に勝利する話、として親指の立つ内容で御座いましたね。

ここぞというタイミングに上手い事を言おうとして必ずぐだぐだになる不器用な父ちゃんと、愛する娘を泣かせた相手として最初は彼氏を拒絶しつつも認めるべきは認めて受け容れる柔軟な母ちゃんの、おしどり具合にもほっこり致しましたよね。
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