勝手にふるえてろのぬぶろのレビュー・感想・評価

憧れていた人物が自分と同じような人間性である事に気づく。自分がどんな人間なのかに気付く瞬間としてはあまりに残酷な気がした。
全ては妄想だと分かってはいるものの、現実を突きつけられた時にヨシカと同じく絶望感を味わった。

登場人物の考えを緻密に表現出来ることが小説の良さとだと思う。モノローグをいかに表現するか、個人的にはそれが小説原作を映画化するときの大きな課題と思うが、映画ならではのあり方で、モノローグによるところのヨシカ(主人公)個性や感情を表現出来ていると思う。