海野

勝手にふるえてろの海野のネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きなイチと再会するためにちょっと悪い手使って同窓会開いちゃうよしかちゃんの行動力好き。基本は大人しいけど良い子ちゃんではないし、暴走しがちなとこが人間味があるなぁって思った。

イチが名前を覚えてなかったことによしかが絶望して、2人の関係はそこでおしまいになってしまうとこで、なるほど〜!そうなるのか〜!となった。正直、名前覚えて貰えてなくたってイチと再会して2人きりで会話できてるってだけでめちゃめちゃ進歩で、その上2人の思い出を彼は覚えてる訳だし、これから自分の名前覚えて貰えば良くない?折角10年以上好きな人に振り向いてもらうチャンスできたのに帰っちゃうなんて勿体なくない?とか思ってしまった。
でも、よしかが10年以上イチのこと好きだったから、過去が大切だったからこそ10年も思い続けたよしかという存在を名前として覚えてくれなかったことが許せなかったのかな。気持ちはわからなくもないけど。
あとよしかが好きだったのって本当にイチだったのか、自分の考えた理想的なイチなのかイチを好きな自分なのか…
どっちにしろイチとよしかは上手くいかなかったんじゃないかなとは思う。辛い。

好きな人(イチ)と好きでいてくれる人(ニ)どっちを選ぶ?ってテーマがあるんだろうけど、好きでいてくれる人のニの愛情表現って割と独特というかめんどくさい感じでこの人で大丈夫なんだろうか…という不安があってリアルだなと思った。でも、ニに対してよしかは強気に出れるし、口喧嘩もできる対等な関係だからある種お似合いなのかなとも思う。
海野

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