一人称の早口語り、配色のセンス、ロングショットの使い方など、所々ウェス・アンダーソンっぽい演出で観てて楽しかった。そういやこういうシュールなサブカルお洒落系コメディって日本にはなかったなぁと。脳内の妄想や一喜一憂を題材にしてるのも珍しくて良い。あと、松岡茉優のコメディエンヌっぷりが最高。めっちゃ可愛いし。
ただストーリー後半はもっと簡潔にまとめれたんじゃないかと。前半はかなり面白かった。ピンポンラリーのシーンが素晴らしかったので、その辺で終わりにしておけば綺麗に終われたのに…。終盤、理想主義と現実主義の行ったり来たりが忙しくて、「結局なんやねん！」と思ってしまった。
