ゴダールの勝手にしやがれを彷彿させるタイトルと、ジャケットの松岡茉優の表情に惹かれ、観てみました。
松岡茉優は今まで演じたほかの役に比べたら素に近い性格の人物だと思う。
それでも、彼女の表現力は計り知れない。
一に想いを寄せているが、二に告白されて、右往左往。
二の人柄は、ウザいと可愛いがルームシェアしてる感じ。ただ基本的にはウザい。
一と二の間で、勝手に翻弄される主人公。
そりゃもう、勝手に。
こじらせている。
普通の人間のフリして社会で生きてる者に、グサグサ突き刺さる映画だった。
ゴダール風に言うと、
もし現実が嫌いで、過去を忘れたくて、理想にすがりたいなら、
勝手にふるえてろ。
ってところかな。