綿矢りさの「蹴りたい背中」を読んだのはもう何年も前のことだけれど、当時は全く良さが分からなかった。
それはストーリーがあってないようなものだからで結論を求める映画では無いからだ。
でも今回「勝手にふるえてろ」を見て少し良さが分かるようになった。
あくまでも主人公の女の子の視点で物事は起きていて、表面だけ見ると静かな女の子でも本当は突拍子も無いことを考えていたりして個性的な魅力で溢れている。
映画を見ているうちに主人公の女の子がどんどん愛おしくなったし、二との関係も良かった。
ラストの付箋はかなり粋だった。
不思議な魅力がある作品。