MURANO

勝手にふるえてろのMURANOのレビュー・感想・評価

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.2
綿矢りさの原作は2010年に単行本が出たときに読みました。同じ年にリリースされた西野カナの曲へのアンチテーゼみたいで、秀逸なタイトル!と、むしろ震えてました。

映画はもっとコメディっぽくなるかな?と思っていたが、コメディ要素はあるけどしっかりシリアスの線は残して、状況を笑っておしまい、あー楽しかった、というだけにはしていない。

やっぱり、現実の描写でも妄想の描写でも、ひとりで出ずっぱりの松岡茉優の演技の幅広さがデカいね! 彼女のいろんな表情が見えることで、感情の起伏がダイレクトに刺さってきました。

原作の刊行からは月日も経ってるけど、恋愛や結婚に対して迷うだけ迷って前に踏み込めない傾向って、むしろ強くなってるのかな。

この映画が多くの人に対して、自分自身の心に「勝手にふるえてろ」って言えるきっかけになるといいな、と思いました。
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