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勝手にふるえてろのomiomiのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

終始笑えて、ヨシカの脳内で美化される一が、ヨシカの名前を覚えていない初恋あるある。自分探し中な繊細な男として描かれる一に「じゃあ、これから友達になろう」そして真正面から自分を知ってもらい恋人になる道は見えていたけれど、内気なヨシカは10年育て上げた自分の想いが一方的だと知り自尊心を傷つけられる辺りが、あいたたと中二病を引き摺っているから余計に痛さ倍増。
一もよく考えたら自己中な孤独王子ですね、そこに幻滅したのか。
自分は他所と違うから孤独だと絶望するけど、人との距離感を縮められない臆病な女性。
人によっては弱い奴は、正にタイトル通り『勝手にふるえてろ』と言われてもおかしくない世の中である部分は辛い。
最終的に自分の名と存在を追い求めてくれる二を受け入れるが、それも結局は受動的なのかと。
一と新たに関係性を築き、己をアピールする勇気もないのか。ニが自分を求めるから丁度いい?それが妥協なのか。
大人になると振り向いてくれる可能性が低い人を追いかけるよりも、真摯に己を見てくれる相手に絆されるのはあるある。
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